プラネットOFゴリラ(31)

 

敗戦のあと11年を経過して生まれたプリンスはその11年に鍵があると狙いを定めて研究したことが効果を出し始めていました。同じような経済の敗戦が日本を覆うという啓示を踏まえてどうすれば回避出来るか?プリンスは執筆に余念がなく踏ん張っていたのが35歳から47歳の頃でした。しかし職業記者たちの性向とはソリが合わないことにだんだん嫌気が差し、全く違う業界に身を置くことにしてまずダイエーに勤務してレジ係を担当します。お金を扱う仕事が自分に合っているかも・・ってそのときは違う業界に行ったことは正解だったかも・・・と心が踊るのです。そして次は、掃除の仕事につきます。ダイエーレジに比較すると半分の九ヶ月しか勤務はなかったけど、掃除にも立派な名分があることに覚醒して自分の進路を多岐に獲る手法を身に付けるのです。どんな業界にも光を当てて行けばいつかはサクセスにぶち当たる。まだ、50代のプリンスには易しいと高を括っていた。サクセスの先はすぐ現れると強気でいたことが逆に良かったのかもしれません。みんなが弱気になっても自分だけは生気でいないと・・・そういう不文律がすでに心中深くあったのです。