プラネットOFゴリラ(164)

翌日また、プライチマンは訪れ、相方もプリンスを見てそっと微笑みをかける。プリンスは、彼の鼻息はブンブン鳴るのを察知していました。彼のイチオシのピルクルが今はプライチに、ラインナップ。しかし…店内に在庫は1個のみ。さすがに、彼は不満を漏らすのでは?プリンスは鑑みながら様子を見ていました。買い物を終え、プライチマンは、やはり、こう出ました。在庫が品薄になっていて、ピルクルの455ミリリットルは1個だけ…申し訳ございませんと、プリンスは答えつつ、アレ?と思う。ピルクル400とある。名前が誤解を生みはしまいか?しかし、それくらいでは問題は起きない。品薄がむしろ問われていたのです。プライチマンは、ちっちゃな方を一杯買っちゃいましたよ!!とやんちゃな一面を見せました。

プラネットOFゴリラ(163)

 ラグビーではありません。プライチマンの即座の答えにプリンスは慌てます。体格はがっしりし、正しくラグビー男子と思った自分の当初予想は見事に外れ、かくんとしたその瞬間…僕はラグビーはやってないけど、スポーツはやっていました。ええ?やはり、そうだったんですね!!何をされていたんですか?僕は野球をしていました。プリンスはひとり、溜飲をおろしていました。男子を長寿に導く為には、今、どうすれば良いのか?プリンスは司令を受けていました。どうやったら、男子は余命を延ばせるのか?スポーツが関与することをすでに察知していたのです。

プラネットOFゴリラ(162)

  1日経過してまた、プライチマンはレジにやって来ます。そして、プリンスは、アプリ会員限定プライチを初で見て、興奮して彼に尋ねてしまうのです。それは…いつ、開始だったんですか?彼は微笑みを浮かべつい最近です♪と語尾を上げた。グリコの箱入りコーヒーだった…プリンスはストローを付けながら彼は箱に入る飲料を好むのを確認して嬉しかった。プリンスも実はそうだったからです。学生時代にラグビーをやっていた経験はありませんか?間髪を入れず彼に質問していたのです。

プラネットOFゴリラ(161)

 せっかくプライチマンの参上でドキドキのドキンちゃんになるプリンスは、最後にコロッケを追加され、テンパってしまいます。ソースはどうなさいますか?は必ず尋ねるマニュアルだが、面倒クサい。彼は豪快に必要ありませんと答えた。しかし、そのあと、セブンバーコードを通し精算へ行くとき、該当する商品はありませんと、レジで出た…プリンスは、すっかり、コロッケをレジに打ち込むことを忘れてしまい、しかし、それでも、彼は笑顔…コロッケを無事に打ち込み、もう一回アプリの割引コードを充てる。すると、存外なことは分かってくる。2個揚げ物は必要で、コロッケだけでは割引はダメ?分からない。中々のすったもんだで、それでも、プライチマンは笑顔を貫き爽やかにおいとま…プリンスは何も尋ねることは出来ず、さよならだけが人生だ…を味わっていました。

プラネットOFゴリラ(160)

 レジを承り、しかも、レジ袋に入れようとするプリンスに、常に、プライチマンから、助け舟発言はあったのです。ごちゃごちゃになっても、全然構いません…しかし、なぜ、そこまで、温かい配慮の言葉が彼からは自然に出て来るか?プリンスは、予想を堅くしていた一面がありました。人間を相手にする職業である…は感知していました。彼の体格でも、独自予想がありました。若いとき、ラグビーをやっていて、今は若干運動不足であるとの予想です。彼のような爽やかな青年に、彼女がいないはずはない…すでに家族がいるのでは?プリンスは思い切り無礼講になり質問をしてみたのです。

プラネットOFゴリラ(159)

 とうとうプライチマンと指しで話せる瞬間が到来します。店内にお客様は零。先輩はバックヤードで検品に入ったばかり。今夜こそは!……プリンスは胸が高まり、まずは、プライチマンとニックネームを付けてしまったことを話すべき…と。しかし、相手はお客様。果たしてどうなんだろ。幾ら明るい陽転思考のお客様だとしても、いきなり、スパイダーマン並のニックネームを授与されてしまうのは、如何なものか?手前どもの世界を、ひけらかす事にはならないか?プリンスは話題を替えて話しかけていました。

プラネットOFゴリラ(158)

 二十歳の若者の夢を聞くうち、プリンスは自分の20代前半を思い出していました。彼はヘアスタイルを最近は理髪店で整えるらしく、なかしま理容を教えてくれたことで、プリンスは当惑が、憧れになる。ファミマにしょっちゅう顔を出すプリンスは、その店のことは毎日外から眺めていたからです。若者は、車、理美容、スナック、飲食店、そして、貯蓄に余念がない。この共通項を5つに絞りたいとき、スナックと飲食店を合算し、もうひとつ、加えることが出来る…それがスポーツジムでした。