プリンスの１０年の隠匿生活が効力を出し始めていました。プリンスは投稿の世界を離脱して、４７歳から１０年間まったく別の世界に身を置いたことがマイナス要素だとみずから思っていた。それが全然違った効果を出し始めていたのです。意外過ぎる展開です。プリンスがマイナスだった・・・と思った１０年は決してマイナスではなかった・・・このリアルは大きくてみずからの処世術を根本から立て直しを迫られていくのです。自分みずから姿を消しても世間はまったく気が付かない。書いているときから採用はなく紙面に載ったことは一回しかなかったからです。多くを書く気質と体制にあったプリンスには新聞投稿は向かない・・・。そう決断を下して執筆の世界から身を引く１０年でしたが、そのとき、飲食業界や保険業界を歩き回ったことが後年、生き字引としてのプリンスを炙り出します。まるで鮭の炙り焼きのような回転寿司ブロガーに自分が成長をしていくなど、予想だにしなかったことです。再び、執筆の世界に戻ったプリンスはフリーランサーとして１０年をはてなで過ごし、今、日本新構築の現場に立っていたのです。
