貞彦編〔44〕

 あたしはすでにその頃、音楽に馴れ親しんでいます。歌謡曲です。フォークが出て来た時、それは高校生なので、それはまだ、後に回して、父がこの歌謡曲が大好きだったのです。その熱狂ぶりはロッテのCMも加味であたしの心をゲットするのです。お口の恋人ロッテ!!この言い回しですよね。作詞がいいと音楽もそれを上回るのが尋常になっていく必須路線。特に男女の機微を歌ったものが父は大好きでした。翻って母はどうだったでしょう?母にはもっと崇高の拘りがあったようです。歌謡曲でも純粋なロマンチックなものが好きだった記憶がある。童謡フレーズといっていいでしょう。特にこの歌謡曲の水準は、世界広しと言えど地球規模に日本は発達していたと言っていいでしょう。あたしも数々の楽曲に琴線を刺激され自分で楽譜を購入して弾き始めるのはもっと後になりますが、音楽と、そして歌詞はいつも二人三脚なんだな!!が自分の中で根付くのです。もしもメロディだけが良くても、作詞がいまいちなのならどうでしょう?今・・・特に毎夕、恋文を見ていて、いしだあゆみさんのブルーライトヨコハマを思い出す。いい楽曲だったなあ。歌詞、メロディ、歌唱力、そして横浜という土地を有名にする・・・。ブルーライトっていう外来語。もちろん後年出たあの演歌もあたしのイチオシ!!最近知ったんです。弦哲也さんの作曲だったこと・・・。石川さゆりさんの天城越えです。土地を有名にした顕著な楽曲でしかも石川さんの歌い方が素敵ですね~~でもこの曲あたし、カラオケで歌えないんです。