故郷に錦を飾るというユメ

 私は落ちこぼれになって、学校行政に苛めを受けたのでは?と随分長く思って来たのは事実だ。しかし途中で何度もそうじゃあなかった・・・と踵をみずから返し、考え直した時期もあって、そこはいじめを言及する時に重要な場面になるので書いておこう。私は故郷を早く脱出したい!!というエスケープ願望が常にあったけど、しかしその後、帰郷することを、大前提に置いていたということだ。フルサトに錦を飾る・・・。あえて手堅い言葉で表現する。私の長い間の夢の結晶でもあることを吐露する。私はよしんば落ちこぼれに認定され、苦境を強いられ、虐げられた思いに長い時間悩んだけど、決して怯んではいなかった。それが事実。言わば、世間を跳ね返す力!!みんながもしも私みたいにはなれないってソッコー後退するのならそれでもいいって思う。私には逃げたい願望があって、それは街の噂だった。あの子はたぶん、不良なのよ?っていう・・・。悲しかったけど私は故郷を思い続けた。父が九歳で建った家がある・・・しかもここを私の新天地として六歳の時、選ばせて頂いた恩がある。