プラネットOFゴリラ(134)

 弟は厭世主義だと早合点していた自分の愚かさ…そして、自分の一番身近に彼がいたこと。希に見る逸材でした。第一に言えるのは、彼の意識的概念がこれだけ、強固になった経緯はやはり、苦難で、世間の落ちこぼれに対する白い目に対峙したことで磨かれた。プリンスは23歳で結婚し故郷を離れ、落ちこぼれになった辛い故郷には帰らなかった。強い拒否反応があり同窓会にも出なかった。しかし弟はずっと故郷から離れず過去と向き合った。ふたりは同じ体験を与えられ、お互い試され、さらなる孤独を糧とし、それぞれが成長して来たことを確認するのです。