プラネットOFゴリラ(57)

 プリンスがゲットした境地は難しいけど、楽な立場でした。それは自分が全く動かずに世相をリトマス試験紙によって試験するというもので、そういう立場をゲット出来たのも透視の効能でした。いやらしい透視能力です。たった今・・・人が考えていることを読んでしまうということは・・・たとえ、距離があって離れている人ですら、読まれる。じゃあ、透視が出来ない人間どうなるの?っていう顛末でしょう。事実、プリンスの夏がやってきていました。七回目の七の付く誕生日をセブンイレブンスタッフとして迎える。日曜日でしかも勤務日。なんていう日本ののんびりしたバースデイでしょう。プリンス容子は黙っていても、これから一歩も進まなくても、その日になれば約定する。こういう設定は普通は神とともに歩んだものしか出来ない。そもそもこの国に生まれたからこそ可能だったのだろうは推測出来る。声が出ない民族だからです。戦後そうなったことは自明です。