プラネットOFゴリラ(24)

 

ハンガーストライキは聞いたことがあるが、これと似たようなもので、プリンスが考案したのは、冷や飯を食わせる方策。これまでプリンスを無視して、我が物顔で来た愚かな者たちを助けたいとは思えない。懲らしめ策をプリンスが考案している真っ最中だったのです。冷や飯を食わせる・・・それがもっとも妥当だということは自明でした。いい世の中を作り上げる手始めはやはり愚かな人間たちの撤収でそこに情けをまだ、自分の中に見るとき、、プリンスは涙ぐむのです。母親の立場・・・子供を世の中に出してあげた女のたおやかな気持ちです。その大群がみずからに押し寄せる・・・それがまだ随時蘇るから情は深いのでしょう。しかしそれに流されていくことには、待った!!が掛かっていました。今、きちんと精査していないと、のちのち悩みが浮上する。未来も安泰に推移して行くために、懲らしめは必須だったのです。豊かな時間と対峙出来たことでプリンスには枠組みが出来ていました。国の最大の危機を回避していく方策。みながみな、プリンスの逆鱗に触れた訳では無い。そこをじっくり吟味しボーダーを引く、分類しながら人間の器を振り分ける作業に終始していたのです。