プラネットOFゴリラ(7)

 

プリンスの生活にはほぼ6年ごと転機が訪れ、6歳のときも大きなそれが襲っていました。元来男の子であるプリンスはそれを自分自身でもまったく知らないままで来ていたことが起因をしたのです。母だけは正体を悟り、この子は男児・・と推定してはおったんですが、性別を配慮しての教育概念をこのクニが採っていましたから、プリンスは疑問符を維持したまま思春期に突入していく…。しかし6年ごとの、半ダースの節目ごと、男の子であることは鮮明になって行きます。しかし啓示によって、子供を五人産むのです。そこまで見ていくと誰だって思います。やはり女性であることは確定だ!!って。しかしあえて、女性として生きるほうが有利な面も一杯であることでプリンスもはてなウィンカーを衣類の下につけても、他に見せることはなかった。女子である美味も満喫していることが作家としての芳醇度を苛烈に導く。。という示唆があったからです。あるときは女子の方でものを言い、あるときは男の側でものを言う。ちぐはぐには聞こえないときも当然あって、どっちの意見も理解できる不思議な穏やかな存在にやがてはなっていければ?プリンスの読みは当たったのです。婆なのか?翁なのか?年令を重ねればボーダーは見えにくくなるからです。