貞彦編812

 しばいたろか?に匹敵するような、こっちがびびりあがる言葉が長崎からはいつの間にか消えた・・・しかし、こういうのが、やはり、大事なんだって痛感している。大人の正真正銘の威厳だ。あたしは結構自由気ままで、いつも大人の眼から見ると、注意を促したくなる子供だった。ある日、こう言われる。相手は真剣な眼差しだ。しばいたるで!!に匹敵の長崎弁、クラさるっぞ!!だ。しかし今の人達はすっかり忘れて、もう死語になってしまった。長崎弁の九番目としてこのコーナーで残しておきたい。子どもたちをびびらせた、くらさるっぞ!!はしばいたろか?に匹敵の懐かしい長崎弁だ。矢上の方では頻繁に使われて、お仕置きをするぞ!!っという風に取ってもいい。子供のあまりの自由奔放をこうして大人が規制を掛けていたことが偲ばれる。そしてそれだけではない。大人同士の喧嘩のときも、使われた。叩かれてもいいんだな!?っていう具合に取っていい。長崎人も黙っているばかりではなかった。あの頃の激しさをあたしが中心になってこれから奪取する!!きっと世の中がどんぶり返るで。