貞彦編764

 そんな・・・ドラマみたいに人生が一日で激変するなんてたぶん信じないでしょう。私もそこがあったからこそ、迷っていた。第一、昨日までの恋人がかなり心を占めてまだ、存在があるわけで、いきなり方向転換とは行かない。ちょうど、4月の転勤時期で彼が去っていったことで、私もお水の仕事についてそれから先も闊歩をしていけるか?っていうと不安も一杯あったのです。元彼だけが私の本心を理解し、いつも、励ましてくれる存在だったことが随分長く尾を引く。忘れようとしてもフッ切れないんですね。次の恋へ行くために、順路は見えていたけど、私には向かない人では?が点灯していたのです。将来を考えてきちんと付き合いたい気持ちが、夫にはあったようで、雰囲気をとても大事にしてくれ、自分のマンション近くに、レストランがあり、そこで食事を誘われ、ご一緒します。そのとき定食が来たけど、茶碗蒸しだけが遅く来て、せっかちな彼は食べる時間はなく、その代金を引いてくれないか?ってレジで交渉をしていたんですね・・・私の心には暗雲が立ち込める。ドケチかもしれない。いや、絶対にそうだわって。でも、ゆるい自分にはこれくらい厳しい人が合うのでは?って神に問いかける。それは稀に見る正解だ・・・って神も答えて来たのです。