貞彦編761

 平凡に甘んじ家庭を築いていくことも大事な人生操作術。良いなって自分が思うことにパートナーが呼応をしてくれたならその結婚は恐らく順調にいくでしょう。しかし両者の考え方が水と油の場合・・・それでも上手くいくとしたら?ふたつ考えられる。年上のどちらかが譲歩をして相手を盛り上げ努力をしてくれた。そして、もう片方の成功例はお互いの自由を認め合う夫婦。相手が年上の度合いが大きかった私達の場合正しく夫の譲歩でした。亡夫は13歳年上であたしが幼稚園のとき、彼はバンカーになっていた。大人の世界を見ていたから、彼なりの常識世界があったけど、強く主張する私の意見にも、絶えず耳を澄ましてくれた愛。その愛のお陰です。家を一時期出ていったりと私も自分の人生を模索しました。ちょうど50歳になったあとの頃です。しかし保険会社での成績が思わしくなく、私はランクを落としてしまい、自立を諦めます。バイトにも行きたくなくてひとり、葛藤の沼に捕まっていたです。私は渋々家に帰ります。彼は歓喜で迎えてくれたんですね。心の中でありがとう!!ってあたしは言いました。一切合切の恩讐をきっぱりと捨て去る瞬間でした。