貞彦編〔60〕

 バックトゥザフューチャーは三十年ごと。これまでの経緯を1955年、1985年、2015年と辿っている。2015年の後は、事実、2045年。それなのになぜ、吉野教授は、2030年を言ってきたのか・・・世間に対するノーベル賞受賞者の便乗アピールではないか?って思う。それはノーベル賞の重たさも同時包括だ。幾らスピルバーグが踏ん張ったとてノーベル賞まで届かない。あたし達からすれば神にも等しいスピルバーグ。それなのにちゃっかりバーを上げてある。吉野教授の頭の中には大阪万博筆頭株主でその次に来るのがこの2030年問題だろう。まだまだ石油の需要はあるとあたしは安直に構えていたが世界の動向は電気、そして電池に向かっている。こう言う時、本来なら2045年に来るはずのバックツーを彼なりの話法で、15年速く倍速で引き寄せてしまう位は朝飯前だったんだろう。そういう彼の頭の中を駆け巡っているのは自分の息のかかった世界の創出だ。ここが味噌。みんなも自分が専門分野にそれぞれがいるとして、息の掛かった・・・これを丸ごと創出出来る人材になろう!!強いモチベーションの正体とはそれだろう。あたしに出来て人にはおいそれとは出来ないことばかりを集めれば勝てる!!現実は・・・あたしが出来なくて人には出来ることばかりでも構わない。あとは価値観と各人の肩入れの強弱の問題だからだ。