貞彦編〔8〕

 ちょっと一服して昨日の感動をみんなと一緒に味わいたい。タヤを今朝からタヤリンと呼びましょう。自転車でイタリアを旅する番組で初でトリュフを知る。あたし、まさかトリュフが森の中にあるなんて、料理しないから知らなかった。しかもパスタに最後掛ける、なんていう旨そうなパスタでしょう。この特別なパスタをタヤリンと呼称することを知りせっかくですもの、タヤがみんなに愛されていけるように拝借することにしたのです。こんなお料理、生きてタヤが試食したらどんなに驚くでしょう。昔からタヤは簡素な料理、一品ばかりを作っていました。油炒めとか鶏肉を活かした料理です。でもバージョンはほぼ画一化され、何だか、侘しい。しかし二階で料理する母もそれと同位で簡素。二人とも考えていたのは無駄を無くすっていう姿勢。今思い出しても立派だったなあって。今三千円で一週間トータル食費とはいえ、それはつい最近のこと、どこまで続行かはまだ先は見えないのです。昨日はタヤリンと同じような目に遭ってもうちょっとで病院か!?と慌てる。〔タヤリンは食中毒で他界〕パートナーが押し入れに保管していた鰹節食べたら急に腹が痛くなって、二時間もがき苦しむ。こんな苦しみはしかしタヤリンも人ごとではなく、もったいない!!っていう思想です。三年以上は経過していた鰹節。それを全部チンしたご飯に振りかけて・・・正露丸があって命拾いしました。