プラネットOFゴリラ(50)

 素晴らしい感触で未来を捉える寸前まで行ったものの2026年の啓示が出され、プリンスはガックリ落ち込む。なぜ、来年や再来年ではないのか?2016年に出来なかったことが10年の歳月を経て、ようやく、到達を見るのだという。果てしない時間の揺り籠の中でプリンスは残念な思いに浸ろうとしたときです。そこでは思わぬ展開がすでに用意されていてプリンスは驚きにまみれるのです。2016年というとプリンスが越谷に最後に行った年。ここまで遡って、そこから10年を足していくこのもどかしさ・・・しかし啓示はこう答えるのです。大器は晩成す・・・この言葉を成就させるためにはあと三年と一ヶ月の時間を必須とする、しかし、その間にも、大チャンスは何回もやってくる。お前は何を欲しいのか?と改めて問いを受け、プリンスには欲しいものがひとつとて、ないことが判明し、うなだれるのです。人生を謳歌してきたプリンスには今からやりたいことなど、ひとつとて、残っていなかった・・・恐るべき事実にみずから戦慄を覚えてしまうのです。普通ならジャンボ宝くじに当たりたいとか、世界一周クルージングと答えるところ、プリンスには欲しい物は皆無だった。しかしその様子をゴッドは喜んで見ていたのです。