プラネットOFゴリラ(28)

 

プリンスが考えた案はフレ式ブルで、しかし、それをフレキシブルにするのは、信頼出来るメンバーたち。その啓示はバイタリティに満ち溢れていた。有能な人材をいかに確保するか?命運はそこに掛かっていました。みずから名乗りをあげて、自分の眼の前まで出て来る勇者だけを視野に入れていけ…との啓示。第一項目からして、世間の誰もが訝る手法でした。しかし、プリンスは自主的であるニンゲンだけを眼中に入れて臨んだのです。常に満塁を維持し、次の打者はゴロゴーで充分良い。バットに当てるだけでOK。プリンスは野球の実戦感覚で世界を捉えていたのです。自分の能力の半分でも、持っている人物は、すでに日本には、悲しいかな、いなかったからです。