プラネットOFゴリラ(43)

 収入がないことで、作家としても隅っこに置かれ、誰ひとり、著作権のことすら論じません。かなり傷心の身のプリンスと思いきや、収入だけで人物を測る今の制度自体を抜本的に組み替える、評価額組み換え作業にも着手していたことでも、明暗は分かれていったのです。人々の希望はプリンスに集中するのも致仕方ない。作家であり、エッセイストの文字通り、ストです。エッセイストがストライキを起こしていく・・っていうと話は速い。世の中を、断面から見える構造から刷新していくために、七人の侍を強要することもしません。彼らは彼らなりに時期を見ている。そしてプリンスも同様でした。ここまでくれば自分を潰せる者は、世界中探しても、存在しない…という安全地帯まで到達していた。ワインレッドの心でセブンイレブンに徒歩で通勤していました。道すがら、幼馴染のみさちゃんと行き交うこともあります。彼女はまだ、先輩として、プリンスを見てくれる。なんていう嬉しい幼馴染でしょう。しかし、一歳、彼女は年下なことで、プリンスと同じ1956年組ではない。その意味を掻い摘んでいくと同期のよしみはやっぱりあるんだ♪なって思い返しているところです。