プラネットOFゴリラ(42)

 

いよいよ、我が世の春か…という程の陶酔を道真のように詠まなかったのも、神から与えられた、才を、国民と、共に運用したい!との真摯な気持ちから出ていました。プリンスは突如として出て来たわけではなく、ずっと同じ状況を保ち47歳までは来ていた。しかし、その後、10年筆を折るに至る訳です。35歳という歌詠みの起点としての当初、真剣に筆を持ってから、ずっと、快調を維持してきたわけではなく、歌や句に見放されて、詠めない日も当然あった。自然の月日に任せて自己を温存したのです。プリンスの絶頂期は36歳からほぼ3年間で当時としては最も歌を詠んだことで歌詠みの極致と呼ばれる時代を過ごしています。40歳過ぎた頃から心機一転し、エッセイに転じています。華麗なる変容を遂げることに成功し、今のブロガーの位置があるのです。