プラネットOFゴリラ(16)

 

プリンスには生まれる前からなんらかの設定があったとしか思えないようなくだりがあって、それは、説明が難しかった。それを人に話すと疑われる・・っていう刷り込みがあり、慎重に鑑みた。人は見た目で判断する生き物だからだ。何も言わず、時間を稼ぎ、66歳になっているプリンスには構想が泉のように湧いてくるそういうボックスを持っている・・・と説明したほうが有意義で、今このような説明が頭で展開されているのでソッコー伝えたい。このキャンパスに好きな絵を描いていいですよ?って言われたら、逆になかなか筆は進まない。それと同等だと捉えよ・・・と啓示が入っている。どういう意味なのか?自分なりに思考をステップしていくと、自由になんでもやっていいよ?って言われると、人はひとたび、停止するというジンクスだ。プリンスの場合、全部最初から描かれていた・・・とそう解釈するのがことは速い。しかし人間の業が、プリンスの存在を認めることがおそらく不可能なのだ。自分とは違う構造でいる人間の存在は知りたくはない・・・抹殺しかない。現実に殺人をすることは出来ないから、ガン無視で通せば?当人はいなかったというあらましに出来る。プリンスは一回はこの世から完全に消去された自分を思いやった。47歳から57歳までの10年間は、投稿の世界から姿を消していたのだ。