貞彦編322

 5つ目はちょっと怖い・・・でも聞く価値はある。ちょうど、高校生、その頃は差異がもっともつき易く人生での構えが固定化する世代。親友だった彼が突然生き方を変えたり、自分とこれまではつるんでいたはずが、入れ替えも起こる。いわゆる、友達の変換です。トレードですね。驚いたりしている暇もなくひとりぼっちになって、しかもショックなのはそれだけではない。学級会でも学年集会でも目立つ位置にある、そういうスター素質ある彼が、社会をまじで見るようになってそこへ力を注ぐようになる。価値観が推移しているんです。ついこの間までは一緒にコンビニで雑誌をめくっていたのに・・・しかも優秀な生徒たちと闊達に交流している。自分のもはや仲間とは呼べず、孤独に陥る。なんで、こんな激烈な変化を前兆として伝えてくれなかったの?って不信感さえ芽生える。でもまだ、猶予はある。自分も努力し、精進し、彼の取り巻き並みに上昇すれば良い話。だけどダメなんです。無理。もとの彼が大好きだったから・・・・。6番目は明日話しましょう。これはシカトと言うより、二人の距離が段々離れざるをえないという青春の摂理ですよね。