貞彦編323

 六つ目を設けたのもあたしたちレボコチョのことも視線の中に入れて欲しいがあるからです。幸いあたしは十五歳以前からもの書きのまね事してたことで、観察をしていたんです。あたしは島流しになってよその高校に無理やり転校させられるけど、みんな、周囲の学友にあたしの姿と、事実はきちんと見ていて欲しいなって。モーションを掛けているのです。それはクラスメイトであったり、近所の幼馴染であったり。年齢を重ねて未来になっても、あたしが傷つき、無理やり、転校させられたことの、証明者として目撃者として生きていて欲しいって望みを掛けたんです。その為にはなぜ、そういうことが起こったか?まで及ばないといけない。一科目でも落とせば、三十点以上平均になれなければ、留年だぞ??って学校側は脅して、お前らはあっちへ行け!!っていうシステムでお手軽に島流し組に振り分けられていたという経由です。あたしは、それでもいいって覚悟して転校しました。それなのに、元のクラスから招待されるんです。みんなでクラス会するから来ない?って。しかも転校してすぐの春休み。さすがに行けない。嬉しかったけど・・・どの面下げて?っていう面目もあった。十六歳の春ですね。作家になって論破していく、それが出来る!!って勇ましかった。ありがとう!!読者があって幸せです。幸先がいい。