ふたつの幼稚園の園庭で

 私の棲む場所は東長崎で子供がとても多い地区。矢上小学校だけでは賄いきらず、高城台小学校出来てさらに人気も高まっています。子育てに最高の環境で保育園や幼稚園の数も多いけど当時五十年以上も前にはふたつの幼稚園から選ぶのが普通で私はどっちも見学に行きます。教宗寺幼稚園は浄土真宗の発祥だけあってそれは祖母タヤお薦めの幼稚園。でも園庭で私は青鼻をたらした男の子のガキ大将的な物の言い方に慌てふためいてしまいます。どこかお嬢さん然とした箇所があったのかは解りませんが、咄嗟に自分は、苛めに遭うのでは?って直感してしまう・・・。幼稚園は幼稚園でも転園で来ていたからです。青鼻をたらした子供は今となって皆無・・・。だから貴重に思う。田舎独自のおおらかな子供達の生の姿に私はびっくりして別のカトリックを選んでタヤの期待に結果添えなかった。今どちらも幼稚園として続いています。五十年以上も教育に携わるということは功労以外の何物でもなく怖れ大きい。しかも教宗寺は父が十年以上も布教使免許を持つお坊さんとしてお世話になった懐かしいゆかりの寺。父は今黄泉の国でじっと自分が奉公したお寺を見ていると思います。Pちゃんは戒名に拘ってお金は掛かってもいい。それが欲しい!!って懇願します。私は彼の願いを叶えます。どんなことがあっても彼の最後の願い。意味があります。