プラネットOFゴリラ(52)

 危惧したことは、現実と化けてプリンスを請願攻めにしてきます。神は躍動的でじっとはしてない。催促力に根負けしたプリンスは自分の立場を堂々と捲し立てます。最初が肝心なのは物事すべてに共通でした。プリンスはまず、自分が主体である…を明確にしたのです。上下にはいない。しもべという、言い方ですら、撤廃したのです。神は笑顔で服從してきました。よしんば、こころに、わだかまりがあれば、プリンスは神の打診には乗らない段取りでいた。しかし、神のこころには、一片の曇りすらなかった…こうして、接見の序盤をクリアしたのです。