プラネットOFゴリラ(36)

まだ、26歳の頃です。その四年間はクラブに在籍していたプリンスはお客様との出会いでの会話に鍵がある・・・と暗示をもらい、東大を卒業して数年の若きエリートと、店が終わって飲みには行かず、食事にも行かず、彼が何かを訴えてきそうなことが事前にわかっていたために、長崎駅まで一緒に歩くのです。彼はこう言うのです。佐賀出身のエリートでした。日本では東大を卒業しただけで、いいポジションが約束されている・・・でも僕はそういう日本の将来が心配でならない、プリンスは耳を疑う。本来なら同じ同窓生・・・同じ年頃の彼がなぜ、いいポジションをもらっていながら、自分を否定するか?そこが全く想像だに出来なかったのです。なぜ?どうして?性急にならず、黙ったままで彼のセリフを耳に入れていくとこう言うのです。僕は何をしていいのか?実は全くわからないんだ。肩書だけが乱舞している・・・こ、こんなことで日本は大丈夫なのかな?プリンスは一気に覚醒したのです。耳を疑うセリフでしたが日本ではそれは日常茶飯事だったようです。