貞彦編950

 

めっさおしゃれで、とても63歳には見えないダンディな夜勤の男性に、今朝はアドバイスをもらった。髪を染めたらもっと変わるのに・・・って。白髪がみっともないという指摘だ。なんで、わざわざ、みんなから不快感を買うようなことをしている?もったいないな・・っていうアドバイスにあたしも鬼娘がどうしても髪染めをさせないことを、もはや話さない。職場のみんなが知っていることだからだ。これはもうあたしが諦めたことなのだ。確かに顧客に不快感を与えることは避けた方がいいに決まっている。しかし各家庭に事情がある。でも彼は本当にあたしを思って指摘していることがわかる。彼は歌うことが大好きでみんなでチトセピアに集まって年に数回は歌を披露しあっている。それを聴くといかに明るいミュージカル系の男性であるかわかる。なぜ、みっともない風情なの?っていう問いかけに逆にあたしは深い仲間愛を感じて佇んでいた。鬼娘は、あたしがきれいになることなんか望んでない。これからみんなに注目されることなんてまったく望んでない。むしろ惨めでいて欲しい。亡くなった夫の命令を守っている。そして最近あたしの写真を頻繁にことあるごと撮影している。それが何を意図しているか?少しわかるだけに笑ってしまう。ほな行こか。みてくれで 女を決めたら あかんで ブサイク女には 頭があるんや(ほんまそうやわ)