貞彦編217〔オラン・ウーマン編〕

 みんなは心理的な恐怖と物理的な恐怖、どっちが怖い?怖いってのにも様々ある。しかし恥じも同等だと思うんだ。こっぱ恥ずかしいっていうのと芯からハズいってやはり違う。心理的なそういうランク自分の中で煎じつめておくと映画も面白い。セルラーっていう映画、あたしが怖かった。拉致された暗い部屋で、携帯を直そうと踏ん張る。部品のひとつひとつを元通り修復しながら・・・やっとこさ、携帯繋がったと思って安堵した途端、電話が繋がったのが犯人なんだ・・・。この心理的な怖さをあたしは第一に獲る。怖さの第一位。なぜか?っていうとさんざん苦労して手に汗握り、命を守る為に必死で攻防してあの顛末。もちろん最後は良かったんだけど、監督がよく気が付いたなって驚く。人によって怖さは違うって言う率直な見解。だから苛めもそうなんだ。個人はみんな自分に垣根を持っている。超のつく貧乏で育成されればそれが苛めには映らず、全然どうもないっていう場合もある。生活が裕福であればあるほど、脆弱な部位を持っている。日本が変わる時、きっとこの映画、一役買う。キム・ベイシンガー、大好きな実力派女優さんだ。