加害者と被害者の渡れない川

 どんなに船を用意してもお互いの心が和解することがないなら、こんなに寂しいことはないでしょう。被害者も相手を認め、加害者も反省を表し両者が和解する。理想論が成立しないようにこの両者には溝があって、知り合った当時に戻ることは困難でしょう。いや、それでも努力して和解出来る方法はないのかな?って周囲も鑑みる。人はどこかで又、巡り遭う可能性もあるからです。せっかく知り合ってもこういう経路を辿るなら人生は虚しいってそう思う瞬間ですよね。しかし深入りはよくないのです。人の感性は常に外に向かってアンテナが出ている人ばかりではないということです。内に向かったアンテナが強い人もいる。そこに差がある。例えば私は全方向にアンテナを出して生活している。しかしこのタイプの人はマレ。普通アンテナは内向き。ここを間違えてはいけません。みんながゴリラのようちゃんみたいにフレンドリーではない。内向き志向。だとすれば相手を大切に観ないといけません。内に向かっているアンテナ保有者にも可能性はあります。殻を打ち破れない人々ではなくそういう安全志向のもとにある人々も認めることで、社会性は鍛えられ、みずから社会力を持てる人間になれるのです。