貞彦編213

 一気に開店志向になれたのも、それだけコロナで家に居過ぎたっていうことだろう。身体がなまっている。でも時間が余ったことで最も重大なことがわかった。これは間違いのない研究型の人物のブログで、矢上神社の出自が判明したのだ。村人のみんながこじつけた可能性があるという。弓矢の名手、鎮西八郎のこと。矢上神社がその人物を起点に始まった神社なら、八幡神社でないとおかしいという。確かにそれはそうだ。勇壮なその人物がなんとこの田舎まで来て、腕前を披露。何しろめっちゃでっかい弓の機材だったらしい。こじつけたかった気持ちは充分理解出来る。こんな小さな町がネームバリュを得るために当時、噂が大好きで口コミが出来る人物たちが総勢で、矢上のいわれを八郎調に語った可能性はあって矢上神社は大王神社とかつて呼ばれたという。私の祖母のタヤリンの眼力だ。この横の土地を購入したという点が優れている。しかし父もよく勉強してたんだな・・って今更ながら頭が下がる。そんな有名な人の神社ならそのゆかりに触れてもいいのに全く話さなかった。確かに弓は放たれ、巨大楠の木も別の場所に存在はするが矢上神社との関連はほぼない。しかも長崎でもっとも古い神社っていうのも疑問あるってあたしは思う。この神社の横で染めをやってたタヤリンと光男。ふたりは染めとのぼりで天下を獲ろうとしていたのだ。