プラネットOFゴリラ(156)

 昔なら生保でも布団屋でも、棒グラフで競い合わされ、スタッフたちは、鎬(しのぎ)を削った。競い合う盤上がきちんと、あったからだ。それに見合うパン食い競争のときの、ゴールになるパンも、皆無だ。成績を上げた場合の表彰も提示されてはない。いまいち、オーナーや、マネージャーの立場も、見えにくい。彼らが矢面に立つべきでは?プリンスには間違いなく、そう思えたし、自分の店なら、どしどし、どし顔で前には行けるのだが、先輩たちの顔をどうしても想定する。彼女たちのメンツもある。先輩が固定客を、握る場合、その相手に薦める勇気は出ない。恵方巻は如何ですか?今晩はそれを発するチャンスはある。大先輩も一緒だから、頼み易いは易いはプリンスにはあったのです。