プラネットOFゴリラ(155)

 あれから全くあのお客様は来なくなり、それは…プリンスが、ナナコを持つことを薦めたから?結構杞憂が多い自分の性向を改めて戒めます。そんなやわな理由ではない…きっと彼は、忙しいに違いない。もしかしたら…今夜あたり来るかも。それを希望の灯し火にしながら、早朝勤務の準備に入るプリンスです。また、夜勤に出る強豪女子がバイト帰りに店に寄るかも…それを想うと胸が熱くなる…。彼女は70歳をとうに過ぎて必要とされている。メンテナンスを任された深夜が、シルバーの活躍出来る幕かもしれない。そうあたりを付けるのです。