プラネットOFゴリラ(157)

 プリンスにとって、最後のチャンスが日曜日の夜に訪れていました。二十歳になったばかりのエネオススタッフの青年は、自分のおばあちゃんみたいにプリンスを慕って通って来ていました。最近事故を起こして車を買い替え、その新しい車をお店に見せに来てくれる位ふたりは打ち解けていた…それなのに、恵方巻を薦める手はずは取れなかった…プリンスは、ことの深層に探りを入れてみます。なぜ、予約を取ることが、難しいのか?それは、再び店を訪れて来ないといけないこと…そこに、難儀の源がある。もしも、店に行けなくなってしまえば、困る事態になる。恵方巻は受け取れない。いきなり、飲み会が入ったりと、男子は女子より仕事帰りの行動はより、変化に富み、流動性も絡み煩雑だからです。プリンスはしかし、またチャンスは来年がある!!と一個も予約が取れなかった自分を認可するのです。