プラネットOFゴリラ(130)

 

4歳のとき、怒りと嫉妬から事件を起こしたプリンスには抜き差しならない過去がありました。約束を取り付け、遊びに行けると思い込んでいた相手からの断りの言動に腹を立て、怪我をさせていたのです。両親共々、当然そのアパートにはおれなくなり、転居するのですが、プリンスは、兄弟のいない淋しさを訴えたのです。誰とも交流は難しいスパルタを母は課していた。恐らくこの事件から母は変わっていかざるをえなくなり専業主婦に収まった。それのみではなく、プリンスの悲願を叶えてくれたのです。皆が兄弟と戯れている…それは、叶わないのぞみだろうか?母に問い掛け請願を出していたのです。