プラネットOFゴリラ(100)

 

鼻に自信がある者は堂々とこの時期に、マスクを取るが、お前はいっこうに排除しない。暑くはないのか?ゴッドは素顔のプリンスに問い掛けて来ます。プリンスにはマスクを外す勇気がまだない。このことは、誰にも言わずに心に留めては来たものの、ゴッドがあたかも、幼馴染みの旧友みたいに思えて、心を開襟にして話し始める。ゴッドも耳の中をがらんどうにして対峙します。機運漲るこの時期に、僕らは、一斉にマスク一掃したいところではありましたが、僕は欠点を隠す道具として、マスクをソッコー再起用しました。ゴッドが笑みを浮かべプリンスの鼻を横目で追います。お前の欠点は、欠点として、今のところ…つまびらかになっておるが、マスクを使い何かやらかす積りだな?プリンスにはゴッドから、遊び心を引き出す有意義が既にあったのです。