プラネットOFゴリラ(63)

 Princeはふたつの顔を持っていたことに、改めて覚醒します。世の中の片隅を生きることで、充分、満足。しかし、後者では別の、主張も抱いていました。自分の、存在を知らしめ、脚光を浴びたい。どちらが本物なのか、しっかり自分に問い掛けます。七の付く七回目の誕生日までカウントダウンに入っていました。危機管理は整い、安全な幕屋にPrinceは手厚い防衛のもと、作家デビューを控えていました。しかし、Princeの本来の分野は音楽です。それを見たい大衆は日々増えていました。いわば多方面の能力を買われ、Prince誕生は刻々と日本に近まっていたのす。秒読みはしかし、国民にはまだ聞こえません。神の手の中にまだあったからです。