プラネットOFゴリラ(62)

 根が優しいプリンスは自己改革の要請に見舞われていました。スタート地点で、もみ合いになるのです。なぜ、罪を犯した者たちが一緒にいるか?これではスタートの号砲は打てない。真の開始にはならないからです。合法でなければ日本の正義にも悖(もと)る。自分の優しさを呪うプリンスでそこを皆の面前で晒してしまう。本来、みんなと慈(いつく)しみ合いたい。それが本音には渦巻く。しかしとうとう神の力を借りてこの日に、プリンスは奇声を挙げたのです。坂本龍馬が戻って来たようでした。その姿はそれ以外の表現は出来ない。歴史上存在を消されるところを、はてな楽天に救って頂いた形になっていたのです。