プラネットOFゴリラ(48)

 過去は過去、パスタを茹でた水ほどの価値もない…そう自分の中で解決したとき、仲間のコンビニスタッフが妙な話を始める。そろそろ、白湯がボトルで出て欲しいよね。プリンスが普段からミネラルをあまり飲まないゆえ、意味がいまいち分からず、黙って聞き耳を立てていたら、スタッフがこう言う。冷たい水じゃあ、嫌な時があるんだ…プリンスには全く理由がわからない。しかし、ずっと、先まで聞いていくと、分かった部位が段々と己の中で目覚めてくるのです。コンビニを良くするのは、コンビニスタッフだという旨です。そして、新商品を開発する、魁になるのも、現場の声が主流になる。お客様も、もちろんですが、その次はスタッフ。その瞬間、プリンスの頭で大爆発が起こっていました。彼がいまどき、珍しくなった活火山型脳を持っていたからです。なぜ、今販売中のミネラルウォーターを温めないの?っていう疑問符です。保温棚はある。新しく、白湯ボトルを開発しなくとも…ここまで日本人が贅沢の坂を上り詰めたことが分かったとき、プリンスには号砲が聞こえて来たのです。