プラネットOFゴリラ(78)

 

バイト先で起こったことは、自分の人生を、ともすれば頓挫を余儀なくさせかねず、鑑みたのです。さっくさくコロッケのままでは、なぜ、いけなかった?名前を変える必要が?そこへの疑問符もありました。複雑怪奇な経路に迷い込みそうになるも、みずから北海道方策を練って対応したのです。なおかつ、それはそれ、これはこれのボーダーは欠かせない。やがてプリンスはトンを付けて67歳のバース・デイから新しいスタートを切る決心を固めます。プリンストンは日本で言うと名字になり、名前はキャロルです。そうすることで自分が味わった日本での辛い記憶を度外視出来る位置まで、切り離すことが可能になる。プリンスは作家としての着地点を以前から求めていた…それが、ようやく、叶うのです。