貞彦編736

 今日はバイトもないので記しておきたい。5人の子どもたちの中で一番稼ぎガシラの次男から、お祝いラインが来ていた。あたしも、生き方を変えるチャンスを捉える。彼の願いはあたしが家計簿を付けること。次女とは、完全に財布が別になりこれからは記せる。早速古い大学ノートを利用しながら亡夫が書いていた様式を真似し物差しを使い線を引く。無駄を一切嫌い彼は清貧の鑑を貫き通した。わたしとの出会いがなかったら、ひと財産築いていた人物だ。彼は黄泉の国で何を考えているのだろう…