貞彦編〔144〕

 特に気が付くのが速いのはエディ・マーフィ演じる黒人若者で彼は富豪になってリッチな気分に上乗せで友達を自宅に招きパーティしようと計画する。みんなを呼んで出世パーティなんですが、この時、みんなを喜ばせようという奉仕の精神になっていたのにそれが萎えてしまいます。貧乏人たちの礼儀の無さです。夜でも構わず騒ぎ節操の二文字がない。これはもうお引き取りだな?ってすぐさまパーティはお開きにします。せっかく大富豪になったからみんなにそれを少しでもお零れとして上げたかったのに気モチが萎えていく・・・ここを注目しましょう。なぜなら大富豪の向上心に水を掛けてしまっているのが貧乏人の貪欲さでもっと優雅に振る舞わないといけないのです。ありがとう!!こんなに歓待してくれて・・・とか、感謝しているよ、出世おめでとう!!って誰か一人でも声を掛ける貧乏グループの姿勢があったでしょうか?金持ちからスムーズに金を受け取るにはこの辺が貧乏人に欠けていてそれをこの映画は体現し我々に見せています。どうすれば富裕層に気モチよくお金を出させうるのか?あたしは清貧の清と貧、そして富裕の富と裕から四つのグループを作成しそれにもうひとつを加えてこれから世の中を見易く論じていく手法を取っていきます。清は普通ランクの節約グループ、貧は貧困のしかかるグループ、富は贅沢出来るグループ、裕はゆとりが少しはあるグループ。これにもうひとつのグループを入れて論じていくのです。