貞彦編700

 ルビーが一個少なくて今朝は顔色真っ青。自分では完璧だ・・って思っていたことも切ない。でもルビー自体もともとあたしの日常を追うエッセイなので他にいっぱい執筆箇所あるので補填場所はある。そう悩むことはない。あたしの迷いが今五叉路に来ている。どの道も極めて来てこんにちがある。だからどこに力を置けば?って悩むのだ。しかし浅いものをいっぱい持っているわけではなく、どれも深い趣味。もう趣味の域を超えているものばかりだ。ルビー・ウーマンはひとつ少なかった替わり、ここで思いのたけを今まで以上に語っていけるかも・・そうプラスに捉えたい。今はこの映画に巡り会えたことが幸せを運んできている。やはり、一番つらいのは寝るところのない点だ。彼はしかしどういうわけか、安いホテルに泊まって、パンもただでもらったりといい意味で甘え上手だった。獅子座が放映された頃、あたしはまだ、三歳。両親は神童ではないだろうか?・・・ってよく喧嘩の合間話していた。容子のアタマの中で純朴で綺麗なものが培われている段階なのに、僕たちの喧嘩によってそれが逐一破壊されてしまう・・・って父は母に言い聞かせる。その会話も充分聞いてたあたし。父はとにかく言葉の美に拘っていた。しかし破壊はされない。分析を始めている赤児のあたしが健在だったからだ。