それは弟との会話で判明するのです。こんな、近い場所にお互いが住みながらふたりの思想が結果として融合することはなかったこと。若い時分の放浪とは一変し、プリンスは旦那に自分の故郷に家を建築してもらい、夫の思想を継承した。弟はすぐ近所に住み父親と反発しても、母親を敬愛した。姉プリンスとの融合は旦那が亡くなり、ようやく芽生えたもの…プリンスは、そこを尊重すべきと捉えました。彼の最近の発言にこういう行（くだり）はあった…今、思い返せば自分は若い頃、無茶を散々やらかした。最近はそれを振り返るけど、過去は過去でしかない。今から先が肝心と…。
