貞彦編〔117〕

 あーだのこーだの推測で、山本五十六を語っているNHKに集まった識者たちを見てガッカリします。彼は命を賭して国の為に赴いた。それなのに命も掛けてない人間達がちょっと知識豊富だからって、ああいう論戦は良くないですね。がっくりきます。それよりももっと大事なことは戦争に翻弄された国民の不幸でしょう。そこが全く分かってないから半ば笑いながら戦争分析が出来る。こういう国の今の風潮を憂える。当時の国民は戦気高揚ナショナリズムの統治下にあってどうすることも出来なかった・・・。しかし心のありようは全員違っていたし、こうすればいいのにはそれぞれ持っていたと思う。そして戦争の鼓舞をする新聞に騙されたといっても過言ではない。なぜ、ジャーナリズムが全く機能しなかったのか?っというとそこは致し方なかったかもしれない。嘘で固めた戦果も視野内で動かざるをえない軍への諂いは当然あったでしょう。国民ぐらいは騙せるっていう認識。軽いとしか言いようがないですがナショナリズムの怖さです。民主主義の世の中になってあああ・・・良かった♪で終わりではなかった。大事なのは個々が認識を深めさらに学ぶことですね。識者に惑わされない。彼らはあくまでも推測で話している。本当の学びは自分の疑問符からしか開始出来ないのです。