今朝は佐藤卓史さんについて。

 今朝は素晴らしいピアニストの話をしましょう。この方の映像は初で私は見る・・・表情に魅せられたんです。苦悩や悶絶・・・それらをいとも自然にピアノを弾きつつ表現する。初めて出会ったピアニストで感動しました。朝から気分もいいし、あのショパンの名作、幻想即興曲は死後に有名になったことを知ってなるほどなあって思ったんです。本当にいいものは埋もれて後から死後に有名になって人々に愛される。このことを噛みしめながら聞くとなおいっそうこの曲に肩入れしたくなる。そして彼の苦悩する表情も生きてくる・・・。苛めに遭ったならきっとあんな表情になるんだな、そして実らない恋です。ショパンはしかし苦しみだけではなく夢想もそして快感もあの曲に封じ込めていますね。ただ単に苦悩だけではなく恋が過ぎ去った後の切ないけど安らかないつもの時間の推移もあの曲で描いている。凡人ならなおさら、芸術に寄り添える気モチが強いし影響力大ですよね。そして、ああいう新しい表現方法の演奏者が出て来たことが時代の節目になります。これまでとは違う弾き方に私がなびいていく・・・。芸術は本来そうでなくてはいけません。