立ち直るとかあ、立ち直れないとか何ほざいてんの?

 苛めを受けて、受けた方が人生で損をするなんて、私の理論の範疇にはない。小さい時、人を傷つけて、私は過ちを犯した幼児だっただけに、猛省があった。過ちを犯したけれど、親のお陰で全く違う環境に置かれて、再生を果たしたのに又、今度は自分が傷を負う。世間も落ちこぼれになった途端、よそよそしくて、まるで、将来は全く見込みがないような言い方。それまで優等生で通して来た身にはきつい仕打ちだ。身内もひっちゃかめっちゃか私を中傷する。そこまで言う?っていう位の惨劇だったけど、こう言う時、自分の真価も問われるんだな?って耳を澄ます・・・。それは伯母の言葉。くやしかったら、みんなを代弁することだよ?って。容子ちゃんみたいに県立高校を島流しになった人は多い。そこを掘り起こして自分の言葉で表現していくことで、社会を描く小説家になっていく。伯母ちゃんはそこを期待するし、容子ちゃんにはそれが可能だと思う。伯母が嫌悪の対象から、憧れの人になっていくんですね。ピーパーウーマンのマレという名前は伯母の名前なんです。教員界では全く目立つことのなかった伯母の人生を描くことで、少しは伯母孝行が出来ているな?って。嫌なことがあってもそれを幸福と交換する方法を伯母は教えてくれたと思う。先に生きたから先生とは伯母そのものですね。