プラネットOFゴリラ(106)

 

ゴッドは下書きをしながら脚本を完成させる、脚本家の道のりを愛していました。しかし、プリンスに、それを無碍に遮られるのです。私の前途に関わるな!!厳しい眼差しで突かれようとも、ゴッドには忠誠心が漲っていたのです。離れられない事情が絡んでいた。なぜなのか?ここまで忠誠を誓い側近として歩んで来たゴッドをまるでダチのような扱いで来られるとき、そこ知れぬ不安は倍増して行ったのです。みずからの尊厳はゴッドからプリンスへ移動を完了していたのです。しかし、荒ぶ心を取りなすのも、自然にゴッドには出来たのです。ファーストに自分の位置を置くはず…その読みがゴッドにはあったのです。