プラネットOFゴリラ(88)

 1988年、プリンスには次男が生まれ、この児が、物怖じの全くない息子で自分の、思いを真正面から話す、話せるトリックを持っていた為に、プリンスはそのとき、ふいにも暗示を貰うのです。子供は親を代弁する能力を習わずとも、会得している…お前が何かを証明する必要など、将来に於いて全くない…プリンスは子育てに投じた日々を思い返していました。しかし、だからと言って、自分が何によって、倒されたか?そこを証明しないままでいいのか?それが出来るのは、自分しかない…長い歳月の醸成により、ようやく、孤独のワインが完成した喜び…あえて、言葉にすらしたくないエリアでした。