貞彦編488

 皆が皆、常軌で楽で安全な道をマニュアリックに歩こうとすれば、当然、神は誰に注目をしますか?神のこころは孤高で民衆から遠く離れている…とそう、思いがちですが、苦難の多い人々をよく見てることは確実です。自分は不細工で頭も悪い。お金もない…意地も汚い。そんな自信の欠片(かけら)もないような人間を神は目を凝らして観ています。むしろ、あたしのように、器用な人物を、神は一瞥(いちべつ)はしても愛するまでに至らない。それでも、もう他には居ない…とまで思いつめているのが偽らざる神の、今の現状です。愛されてないけど神がご指名ならあたしは動く。決断する。それが天命だからです。