プラネットOFゴリラ(80)

 

執筆しながら、7つの宝石を慎重に振り分けて行くうち、プリンスには、ようやく、ことの詳細が、わかって行くのです。これだけの人格を内蔵している自分の複雑怪奇。誰もが戸惑うし、誤解を与えかねない装備であった。しかし、多重人格では全くない。否定は出来ている。どの宝石を書いているときも、意識は明解でよどみがない。多重人格なら、そこには、少なくとも酩酊があるはず…医学的な見地にまで立たずともプリンスには自信が漲っていたのです。