プラネットOFゴリラ(144)

 頭の中で彼の次の言葉を先読みしながら、嬉しい戦慄に導かれていきます。彼は歌手の名前を頭に数人浮かべながらプリンスに尋ねる間際でした。奥村チヨ伊東ゆかり黛ジュンいしだあゆみ、知っていますか?プリンスは感極まり、もちろん!と答えました。そして彼はこう発言したのです。我々は歌謡曲で小学時代は脳を揉まれた。だから感性が豊かなんだな…と。プリンスはうなずきながら、特に好きな曲があったら教えて下さいと彼に迫りました。いや、彼の答えは既に知りながら、あうんの呼吸に任せたのです。

プラネットOFゴリラ(143)

 三度目に現れたとき、彼は、レジで赤マルをオーダーしました。ボックス12です。プリンスは彼の身体を心配して週に何本吸われますか?すると、彼は1日に一箱です。プリンスはご自分の身体をいたわって下さいと、言葉には出さないまま念じると、彼には既に伝わり、どうしても、止められないんです…彼はプリンスより二歳下ですから、もし、タバコから離れることが出来たら、余命は5年は延びるだろう…を心で促すも、彼は即読み取り、タバコは自分の生活を活性化させることに寄与してると言葉に出さないまま、訴えて来るのです。

プラネットOFゴリラ(142)

 その時も、彼は店を出たあと、もう一回戻って来たことで、プリンスには啓示が当然、振り向けられていました。普通レジには商品を持って行かないと、来れないけれど、まだある?だとすれば、それが何かを徹底的に把握分析せよ…との司令でした。それを調べることで何が得られるのかは分かりません。すると彼はハガキは置いてありますか?をプリンスに尋ねて来ました。あったら2枚欲しいんですけど……

プラネットOFゴリラ(141)

 プリンスは声を、殺して、心の中で話しかけました。あなたにピッタリの新しい◯◯まんが出ています。すると、彼は即座に答えたのです。今何か今言われましたか?新しい肉まんのことですか?プリンスは彼の異次元能力を確認し、同じ脳を維持していることに、仲間意識を見出していたのです。それは迸る感動に値しました。彼には話したいことは、山程、控えている。膨大な量を誇る内側がプリンスには既に見えていたのです。

プラネットOFゴリラ(140)

  第二回目のレジの時、彼は、何回も後ろを振り返りながら、注意深く話を、始める。しかし、レジに行くには、何かを普通は持ってないといけない。しかし、やはり、彼は、人とは違うマイノリティーを持ち得た。直接オーダーである。タバコやFFを購入が、それに該当したのだ。彼は肉まんを、一個注文して、プリンスに話しかける。その時、プリンスは社交辞令で、タレは付けますか?と質問したが、彼は、迷わず、付けて下さい!と元気よく応答した。人の心が読める…同じ能力を持つ者同士であることが判明した瞬間だった…そして、プリンスは、そのことの信憑性を試す為にひとりごとを彼の面前で呟いてみたのだった。

プラネットOFゴリラ(139)

 確かにあのお客様は、プライチについて、知ってはいても、まだ、セブンではお取引はない。少なくともプリンスが勤務する店では…このお客様は、レジで、プリンスと音楽のディスカッションすることを生き甲斐にされていて、昔のミュージシャンの話で悦になれてる。な、なんで、お菓子の卸を担当していた彼が音楽に?今なら、シルバーのみんなが、のけぞることがなく、理解に及ぶだろう。子育て期間中は、自分のやりたいことは、全部、棚上げだった…プリンスは自分の20代、30代、40代を回想していました。彼はプリンスより、二歳下。話が合うと彼は見越していたのです。第一回目にプリンスが対峙した時は、一番安い食パンを買われた。しかも、彼は店を出たあと、僕のレシートなかった?と戻って来た。相方はゴミ箱を探す事態になるが、僕が持ってた…すまんすまんと、謝られる。

プラネットOFゴリラ(138)

 プリンスは啓示に駆け込み、脇田大佐に直に質問しました。すると大佐は…コンビ二が今後隆盛して、持ち直すかどうか?その試金石をあのお客様が担うことをプリンスに伝え、さらに次のように説明したのです。コンビニの最後尾の貨車(プライチ)がようやく繋がりスタートする…今まではスタート出来ない状況だった…しかし、国民の了承が得られた…と。プリンスはあのお客様となんの関連もないのでは?と疑問視するものの、大佐は、首を横に振り、おおいに関与をしてると、プリンスに示唆を与えて来るのです。