貞彦編815

 

盗人(ぬすっと)たけだけしいとは、キサマのことだ!!この言葉が私は一番好きかもしれない。盗人でありながら横着でしかも一丁前のことを言う。それは一般的に見ても、許せない行為でありながら、川柳の世界では棲み分けがある。嬉しいことだ。なぜ、そういう理屈が成立するのか?っていうとやはり、盗人猛々しいの言葉に独特の緩さがあるからだと思う。弛いと書いてもよい。そこには人情も絡む。人の情けが川柳の世界には脈々と流れているのだ。昨日へーカマスを入れた川柳は実は完成品ではないのだ。まだ、推考が続行している。この段階でみんなが参戦して一句を完成させる試みをあたしは大事にしている。なぜか?へーかます、へーかまされる、へーかましたる!!まだまだ応用形がある限り、川柳は推敲を求めていると見て間違いない。完成品ではないからこそ、不備が皆の前であらわになって、そこで、こうしたらいいんじゃない?と改良句も出てくる。長崎ではワイっていうとあなたのこと。しかし播州では、自分のこと。決定的な違いになる。ちょっと、聞いとんけ?